目次

1.思い浮かべる座談会

皆様は、「座談会」と言うと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。多くの人が就職活動で行われる意見交換の1つと考える方が多いと思います。実際にインターネットで検索してみると、就職活動の記事がとても多いです。しかし、就職活動以外でも座談会は、様々なところで行われています。
その座談会とはどういう物なのでしょうか。

2.座談会とは

座談会とは、「人が集まり、特定のテーマについて話し合う会」のことです。このように記載するととても実施が簡単そうに感じます。しかし実際はそう簡単ではなく、座談会の「計画」から始まり、参加者の「募集」、「実施」、実施して得られた情報を「集計・分析」と各部分ごとでやることがとても多いです。その為、座談会を実施するためには多くの時間と費用等が必要になります。
次の章から順番に解説していこうと思います。

3.座談会の流れ

3.1.計画段階

まず、計画段階です。座談会を行うにあたり、「対象者」「場所」「テーマ」と必要な要素が多くあります。それでは、これらの内容について順番に見ていきましょう。

3.1.1.対象者

最初は「対象者」についてです。対象者は、座談会で「どのような情報を知りたいのか」によって変わってきます。例えば「この健康食品の認知度やイメージ」という情報を知りたいとします。 「一般的な認知度やイメージ」を知りたい場合は不特定多数の人に聞くのが良いと思います。認知度やイメージというものは、聞く人の好みやこれまでの経験に左右されやすく、人によって意見が異なりやすいと思います。そのため、できるだけ多くの人に意見を聞かないと、一般的な意見なのかが分かりにくくなると思います。

また、「健康食品を普段からよく使用している40歳以上の人の認知度やイメージ」を知りたい場合は、「健康食品を普段からよく使用している40歳以上」の人を集めて意見を聞く必要があります。なぜなら20代や30代の人から意見を聞いてもその情報は、「本当に40歳以上の人が考えていること」か、わからないからです。そのため、この場合は40歳以上の人から意見を聞かないと欲しい情報は手に入らないということになります。

これらのことから、座談会の目的を明確化し、その目的に合った対象者を集める必要があります。

3.1.2.会場

次に「場所」です。場所は対象者の人数や交通の便、座談会の予算や行い方など、様々なことを考慮し決定します。例えば、60歳以上を対象にした座談会で駅から30分ぐらい離れているところの会場を抑えたとします。この場合、60歳以上だと足腰に不安が残る方が多いと思います。なので、この座談会には人が集まりにくく、欲しい情報が集まりにくいと思います。よって座談会を行う上で目的に合わせて会場を設定する事が重要になります。

現代だと、コロナウイルスの原因で在宅勤務が普及しました。その影響でオンライン座談会という選択肢もとれるようになってきました。オンライン座談会は会場の代わりにZoomやTeams等のオンラインコミュニケーションツールを使用して行います。インターネットが使用できる環境であればどこでも座談会ができますが、反面、商品レビューなどの「何か特定の物を使用して感想を聞く」といったことは不向きです。なぜなら、主催側は参加者に物を送付する必要があるからです。送付人数が少なければ良いのですが、数百人単位になるとかなり時間がかかります。また、商品を送付したとしても、その商品を必ず使用してもらえる保証はどこにもありませんし、確認のしようがありません。そのため、参加者の意見が本当にその商品に対しての意見なのかがわからないといったこともあります。

以上のことをふまえると、座談会を行う上で、オフライン、オンライン含めて目的に応じた会場設定というのがとても重要になります。

3.1.3 テーマ

最後に「テーマ」です。テーマは座談会において、主催側にとって一番重要なことになります。なぜなら、このテーマに沿って対象者の選定や会場 (オフラインやオンライン含め) の決定を行うためです。

例えば、「60歳以上の方のこの健康食品の認知度やイメージ」という情報を知りたくて座談会を行ったとします。この場合、「テーマ」は「60歳以上の認知度やイメージ調査」になります。テーマが決まると、「対象者」は「60歳以上の方」で、「場所」は「足腰が弱い方が多いために交通の便が比較的によく、駅から近い会場」が最適だと考えられます。

また、「感染症に対する医師同士の意見交換」が「テーマ」なら、「対象者」は「医師」で「場所」はとても忙しい人が多く時間調整が難しい点、参加者による資料共有が必要な点を考慮し、「オンラインコミュニケーションツールを用いた場」での開催が最適であると考えられます。

このように、テーマと言うのは座談会を行う上で一番重要なポイントであり、なおかつ最初に決めることになると思います。このテーマが明確化されていないと、座談会が失敗に終わってしまうかもしれません。そのため、絶対にしっかりと検討した上で決めることが必要になると思います。

3.2.募集段階

次に募集段階です。この段階で一番重要なのは「いかに多くの人に協力してもらえるように情報を提供できるか」ということです。例えば「ハンドクリームの新商品の使用感」をテーマとした座談会を計画していたとします。その際に、「ハンドクリームの新商品の座談会をします。会場含めた詳細については登録後ご連絡いたします。」のように何も情報を出さずに募集を行うと、対象者の方に警戒されてしまい、うまく募集ができないと可能性が考えられます。この場合、例えば「新商品のハンドクリームをご使用いただけます。」や「ショッピングモールの近くの会場で行います。」等と記載することにより、座談会の内容や場所を明確化し、座談会に参加することへの「付加価値を付ける」ことが重要になると思います。どうしても無償の情報提供に関しては、対象者の気持ちが動かないと参加していただけません。そのため、対象者の興味をひくような情報を公開し、対象者の気持ちを「参加」の方へ傾ける必要があると思います。

3.3.実施段階

次に募集段階です。この段階で一番重要なのは「いかに多くの人に協力してもらえるように情報を提供できるか」ということです。例えば「ハンドクリームの新商品の使用感」をテーマとした座談会を計画していたとします。その際に、「ハンドクリームの新商品の座談会をします。会場含めた詳細については登録後ご連絡いたします。」のように何も情報を出さずに募集を行うと、対象者の方に警戒されてしまい、うまく募集ができないと可能性が考えられます。この場合、例えば「新商品のハンドクリームをご使用いただけます。」や「ショッピングモールの近くの会場で行います。」等と記載することにより、座談会の内容や場所を明確化し、座談会に参加することへの「付加価値を付ける」ことが重要になると思います。どうしても無償の情報提供に関しては、対象者の気持ちが動かないと参加していただけません。そのため、対象者の興味をひくような情報を公開し、対象者の気持ちを「参加」の方へ傾ける必要があると思います。

3.4.解析段階

最後に行うのは、収集した情報を集計・分析する事です。集計・分析を行うことで、知りたい情報を抽出しやすくなります。しかし、分析にも様々あり、どの分析方法が適切なのかを理解している必要があります。それぞれの分析方法の特徴や特性理解し、適切な分析を行うことが情報収集を行う上で重要になります。

4.最後に

以上のことから、簡単に「座談会」と言っても計画から実施、実施して得られた情報の分析等、考慮することが多々あります。また、分析するための専門知識も必要になってきます。これらのことを怠ってしまうと、参加者が集まらなかったり、情報がうまく収集できなかったりしてしまうため、座談会を行う際には様々なことを考慮して行う必要があると思います。また、しっかり準備をして行った座談会は、欲しい情報、今後に繋がる情報が手に入ると思いますので、座談会で情報収集を行う際はしっかりと準備してから行うと失敗は少ないと考えられます。

5.オルトメディコのマーケットリサーチ事業

株式会社オルトメディコのマーケットリサーチ事業は、座談会のサポートを行っております。弊社は食品の有効性や安全性を証明する臨床試験の受託経験が豊富で、自社でモニター登録サイトを運営しております。これまでの臨床試験実績や経験から、座談会の開催の計画段階から参加者募集、実施、集計・分析まで終始サポートすることが可能です。

座談会をお考えの方がいましたら、相談無料なのでお気軽にお問い合わせください。
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