目次

1.はじめに

現在、様々な場所で多くの情報・商品が飛び交っております。インターネットの普及により、ダウンロードコンテンツやオンライン通販など、お店に行かなくても簡単に自分の欲しい商品が手に入る便利な世の中になりつつあります。それに伴い、YouTube等の動画配信サイトやスマートフォン等で使用しているアプリケーション等の様々なところで広告を見る機会が増えたと思います。その中でも企業のモニタリング協力の広告を目にする機会が増えたと感じます。では、なぜこのような広告が増えたのでしょうか。

2.市場調査・マーケットリサーチ

企業がこのようなモニタリングの広告を掲載する理由の一つが、市場調査やマーケットリサーチ等のマーケティング活動を行うためです。これは、「市場の現状・未来を調査し分析する」ことを目的としています。企業にとって「市場の現状・未来を調査し分析する」ことは、対象商品にどのくらい需要があるのか、また自社商品が消費者のニーズを満たすことができるか等、商品を売買し利益を獲得する上でとても重要な情報を調査・分析することにあたります。ここで得られた情報を基に、新商品の開発や既存商品のブラッシュアップを行い、より良い商品を作り続けます。これらの情報はインターネット等を使用したデスクワーク調査でもある程度はわかりますが、個人で取得できる情報には限度があるため、多数の消費者にモニタリングを行い、感想や意見を分析することが必要になります。よって、企業は広告を掲載したり、時には謝礼金や謝礼品を出してまでモニタリングを行うわけです。

3.モニタリング

まず初めに、「モニタリング」について説明します。
「モニタリング」とは、大まかに言うと観察や検査などを行い記録・調査する意味の言葉です。上記で使用している「モニタリング」はビジネス的な意味が加わり、自社及び他社等の商品について意見や感想を募ったり、使用状況を確認・観察したりすることを意味します。モニタリングの種類としては、アンケート形式のものや座談会形式、ホームユース形式等、様々な形式が存在します。それぞれの形式にメリット・デメリットが存在するため、取得したい内容ごとに最適なモニタリング形式を選択することが重要になってきます。また、単にモニタリングをすれば良いというわけではありません。モニタリングで得られた結果、情報を必要に応じて分析を行う必要があります。では、分析とは、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

4.分析の流れ

まず初めに「分析」について説明します。分析とは、「集めた情報やデータから目的に応じた答えを導き出すこと」です。また、分析においては「分析方法 (プロセス) 」より「分析をした結果、どのような情報や答えを導き出したいか (リザルト) 」がとても重要になります。分析をしているとよく分析する事 (プロセス) が目的になってしまい、分析の先にある目的が分からなくなってしまうことが多々あります。その為、目的は何かを明確にし、分析の流れをしっかりと決めてから行う方が良いと思います。
分析の流れとしては、最初に「なぜ分析するのか」という目標を明確化させる、次に分析に必要な仮説・推論を立てる、様々な分析方法から適切なもの用いて分析する、最後に分析結果から欲しい情報を抽出するといった流れになります。次の段落でこの流れについて説明します。

4.1.分析先の目標を明確化させる

「分析先の目標を明確化させる」分析する上でとても重要になります。新商品の開発や既存商品のブラッシュアップ等、様々な場面で分析を用いると思いますが、「何を分析して、どのような情報を導き出したいのか」を明確化しておかないと、分析したとしても、その情報が本当に必要な情報なのかが分かりません。また、上記でも記述したとおり、目標を見失ってしまい、分析が目標になってしまうことがあります。あくまでも分析は「結果を求めるための手段、方法」でしかありませんので、何があっても見失わないようにしっかりと目標を明確化させることが大切です。

4.2.分析に必要な仮説や推論を立てる

ここでの仮説や推論は、データを分析する前に「あたりを付ける」ということになります。大量のデータをむやみやたらに分析しては、欲しい情報にたどり着くまでに時間がかかってしまいます。また、分析して求めた結果が本当に求めていた結果なのかを再度検討する必要が出てきます。それらを回避するために、分析を行う前に仮説を立てることが重要になってきます。仮説を立てることにより、分析作業の負担が減り効率よく調査を進められます。仮説の立て方を簡単に表すと、立てた目標を深掘りしていき、原因に近いであろうと思われる事柄を仮説にするイメージです。

4.3.分析方法を用いて分析する

目標、仮説を立て、モニタリング等でデータを収集したら、次に分析です。分析は、自分が知りたい情報に合わせて収集したデータを加工することです。加工することによって、知りたい情報を抽出しやすくなります。しかし、分析方法なら何でも良いというわけではありません。インターネットが発達している現代、検索すれば分析してくれるソフトは多く存在しますが、それぞれの分析方法の特徴や特性をしっかりと理解して使用しないと、欲しい情報が手に入りません。その為、分析は仮説設定などの他の項目に比べ特に専門知識が必要になります。

4.4.分析結果から欲しい情報を抽出する

分析後に行うものが情報抽出です。これは分析結果を整理し、解釈することです。ここでも分析の専門知識が必要になります。分析方法だけでなく、分析結果が何を表しているのかを明確にしないといけません。また、自分が理解していても、自分以外の第三者に理解してもらわなくはなりません。自分が分析結果を理解する及び自分以外の第三者に分析結果を理解してもらう為にも専門知識が必要になります。分析結果から欲しい情報を抽出したら、分析前に立てた仮説と比較、検討を行います。

このように一連の流れで分析を行っていきます。分析前に立てた仮説と分析結果を比較して、立てた仮説があっていたのか間違っていたのか、実際に分析した結果はどうだったか等を検討・議論していき、強みや弱み、改善点等を明確にすることがとても重要です。また、仮説が間違っていたとしても、分析結果を踏まえ、また仮説を考えその仮説に沿って分析をまた行えばよいだけの話です。その為、失敗を恐れずチャレンジしていくことが大切だと思います。

5.オルトメディコのマーケットリサーチサポート

弊社株式会社オルトメディコは分析・解析業務も請け負っております。弊社は、食品の有効性や安全性を証明する臨床試験を数多く受託してまいりました。また、現在、UMIN-CTR (臨床試験登録サイト) の試験登録数No.1を誇っております。これまでの臨床試験実績や経験から様々な分析・解析方法に長けております。また分析・解析以外にもモニタリング業務やモニター募集業務等、人を使った情報収集について、すべてお任せください。

相談無料なのでお気軽にお問い合わせください。
https://www.お客さまの声.com

6.脚注