現在、様々なところで「モニター協力お願いします」や「モニタリングします」等、「モニター」という言葉を目にします。また、駅前等で街頭インタビューを目撃した人もいると思います。このような行動に対して「なんでモニター募集しているのか」や「モニタリングするメリットとは」と感じている人も少なくないと思います。

本記事ではモニター及びモニタリングについてポイントごとに解説します。

目次

1.モニターとは

「モニター」という言葉に関して具体的な定義は存在しません。大まかに商品やサービス等(商品やサービス等をまとめて商品という)に対して意見や感想を述べてくれる「人」のことを総称して「モニター」と呼ぶことが多いと思います。「モニタリング」という言葉もモニターを現在進行形で観察するという意味でよく使用されていると思います。
例として「母親が買ったおもちゃで遊んでいる子どもの様子をモニタリングする」という文があったとします。この文で「買ったおもちゃ」が商品で、その商品に対して反応している「子ども」を「母親が」モニタリングしているという意味になります。
よくモニタリングに似ている言葉で「市場調査」という言葉も使用されていると思います。この「市場調査」はモニタリングもするけど、モニタリング以外の調査も行うイメージです。
モニターを使用したモニタリング、モニターを使わない調査、例えばインターネット検索で行う調査を含め、すべての観察、調査が「市場調査」に含まれていると思います。

その為、範囲を広くして使用する場合は「市場調査」、人から得られる情報のみを指す場合は「モニタリング」にあたると思います。

2.モニタリングするメリット

皆さんはモニタリングの募集を見たことはありますでしょうか。現在ではチラシや広告、ネット広告等、日常生活のいたるところにモニター募集の広告を目にすると思います。またモニタリングの調査内容も多岐にわたります。調査内容としては、人間の生活に欠かせない衣・食・住をはじめとして、ゲームなどの娯楽、保険などのサービス、様々なものでモニタリング調査が行われています。モニタリングの中には高額な謝礼金のものや、試作品をプレゼントするものなど、報酬が豪華なものも存在します。
では、なぜ企業や団体等は謝礼金や報酬等を用意してまでモニタリングを行うのでしょうか。それは以下の理由があります。

2.1他社商品の分析

まず1つ目は他社商品の分析です。
他社商品の強みや弱みを分析し、自社商品に反映することで、より良い商品を開発できると思います。多くの物や情報が飛び交っている現代において、考えている商品と似た商品は数多く存在し、それぞれの商品のメリット、デメリットを分析することにより、自社商品の開発に繋がります。
また分析する商品において、商品を作る企業側の見え方と実際に使用する消費者の見え方は異なる場合が多く存在します。消費者側の視点を知っておかないと、商品を作り販売する際、メリットだと思った部分がメリットにならず、商品が売れないといったことになってしまう可能性があります。
この開発する商品が消費者からどのように見えているかを知ることがより良い商品を作るのに必要だと思います。

2.2ホワイトスペースの調査

次にホワイトスペースの調査です。 ホワイトスペースとは何かというと類似製品が多い分野ではなく、類似製品が少なく、充足されていない市場や隙間等のことをホワイトスペースといい、そこでシェアや立ち位置を獲得することで売り上げに繋がります。
このホワイトスペースは企業側の視点のみでは見えづらいものだと思います。企業側と消費者側の考え方やとらえ方、見え方が異なっていることが多いため、消費者側の視点を取り入れることによって見つけやすくなります。このホワイトスペースを見つけるためにも消費者にアンケートや座談会等のモニタリングを行うことが必要となると思います。

2.3ニーズの把握

次はニーズの把握です。
ニーズとは、日常生活の中で感じる様々な理想と現実のギャップのことです。例えば忙しく働いている人が「自由な時間が欲しい」といったような理想を持っているとします。この「忙しく働いている」現実と「自由な時間が欲しい」理想のギャップをニーズと言います。この人が、1時間かかる仕事を30分でできるようになる機械を見つけたら、現実から理想に近づくことができるので、購入したいと強く感じると思います。こういった消費者の理想に近づく商品を開発することが売り上げを上げるためには重要だと思います。
また単にニーズと言っても「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」があります。顕在ニーズは消費者が自身で自覚しているニーズのことで、潜在ニーズは消費者が自身で自覚していないニーズのことです。 ニーズは企業にとって商品展開をする上でとても重要な情報になります。ニーズを明確化することによって、商品開発の軸を決めることができ、また既存商品のブラッシュアップにつながります。

企業や団体など、商品を売買する企業にとってモニタリングすることは、利益を上げるために必要不可欠な要素になります。競合他社が自社商品とメリットが同じような商品を出しているところや、消費者のニーズが明確でないところに新商品を出しても、売り上げは上がりにくいと思います。その反対に、競合他社にはないメリットの商品や消費者が求めている商品を販売することができれば売り上げを見込みやすくなります。その為、企業や団体などは謝礼金や報酬等を用意してまでこれらの情報を取得しようとするのだと考えられます。

参考:商品開発の流れとは?成功事例や分析手法を詳しく解説|GMORESERCH

参考:ホワイトスペースの見つけ方とポジショニング戦略の立て方|市場調査クリニック

3.モニタリングの種類(モニターの使用例)

3.1アンケート調査

アンケート調査はモニター(消費者)にアンケートを回答してもらい、回答内容を解析するのがアンケート調査です。アンケート内容もさることながら、アンケートの仕方も、紙ベースからインターネットを使ったものまで様々な種類・方法があります。一番のメリットは実施しやすくコストがかからない点だと思います。アンケート調査はアンケート表を準備することができれば実施することができます。また、モニターに対して一斉に実施することができる為、人件費が抑えられる点も大きなメリットだと思います。

3.2座談会

座談会は、モニターに集まってもらい、直接意見を聞く対面式の調査法です。この調査法のメリットは、実際に商品を使用、確認してもらい、直接意見を聞く事ができる点です。Webアンケートや郵送のアンケートの場合だと、実際の商品を見て確認して回答しているかが不明瞭だと思います。しかし座談会形式だと集まったモニターに実際に目で見て使用してもらった意見を聞く事ができます。人間はどうしても思い込みで物事を回答することがあるので、そういったバイアスをなくして回答してもらえることが一番のメリットだと思います。

3.3ホームユーステスト

継続使用調査は、モニターに商品を一定期間使用してもらい、その使用感や感想を聞く調査方法です。この調査方法のメリットは実際に一定期間継続使用してもらえる点です。サプリメントのような継続摂取で効果がみられるものの場合、座談会での1回限りだと意見を拾いきれない場合が多々存在します。そういった継続摂取が前提の商品に対して、継続使用調査だと一定期間継続使用した使用感や感想を聞けるという点が一番のメリットだと思います。

これらの調査はそれぞれメリットやデメリットが存在するため、目的に応じて適したモニタリングの方法を模索する必要があると思います。

4.オルトメディコのマーケットリサーチ

株式会社オルトメディコではオルトメディコが運営しているモニター登録サイトGoトーロクのモニターを利用したモニタリング業務を随時受け付けております。Goトーロクには健康意識の高い方やサプリメントに興味がある方が多く登録していただいております。その為、Goトーロクのモニターをモニタリングすることにより、より有益な情報を得ることができます。また臨床試験の受託業務を行っている経験を活かし、専門知識が必要になるモニタリング後の統計解析業務も承っています。

5.オルトメディコのGoトーロク

株式会社オルトメディコのモニター登録サイトの「Goトーロク」は誰でも登録でき、自分が興味がある食品の臨床試験に参加することができます。また臨床試験以外にも、無料の健康診断やアンケート等も随時行っています。

ぜひ1度確認してみてください。
https://www.お客さまの声com